なぜこんなにもパリが好きなのか、自分でもわかりません。パリの街の雰囲気が好きなのはもちろんのこと、パリに恋焦がれて30年くらいになります。子供の頃からパリが好きっだったわけでもなく、海外旅行に憧れていたわけでもなく、国内旅行が好きだったわけでもありません。なのに卒業旅行の2週間のヨーロッパ周遊旅行へ行き、最初に降り立った海外がフランス、パリでした。

パリのシャルルドゴール空港へ到着し、貸切バスでパリ市内へ入りました。その時点で目が点というか、目からうろこというか、パリに魅了されたのでした。貸切バスの窓に目がくぎずけでした。これが現実なのかわからないような感覚ながらすごいと思ったのです。

今のようにパリでさえ直行便でなく、わざわざアンカレッジ経由で給油しての海外旅行でしたし、なんと機内で喫煙もできるような状態でした。禁煙席や喫煙席がわかれていても、パーテーションさえなく、禁煙席でも平気で煙草を吸う人が機内にいるようなそんな時代でした。

今のように旅番組も豊富にあるわけでもなく、ネットさえもない時代で、情報は本だけでした。ユーロがなくてフランスの通貨フランでしたが、ユーロよりもずっと円が強くてお買いものにはよい時代でした。

当時の私は今からは考えられないですが、美術館にあまり興味がなく買い物ばかりしていました。買いものと言っても、シャネル本店でわざわざシャネルの口紅や香水を買ったり、ヴィトン本店へ行き通勤に使うバック、財布を購入したり、エルメス本店でスカーフを買ったりしていました。学校の旅行でしたので、美術館やデパートのファッションショーの見学やもちろん観光も充実していました。オプションで、ムーランルージュへ行ったのですが感動しました。学生でしたので、エンターテイメントなどまるで知らない世界でしたが、きれいなお姉さま方が躍ったかと思うと、マジックあり、いきなりプールが出てきてワニ使いがワニを調教したりと、思いもよらぬステージの演出にすっかり魅せられたのです。

そのたびは、パリのあとはフィレンツェ、ローマ、トレド、マドリッド、ロンドンと周遊するものでしたが、田舎に住んでいるせいか、パリとロンドンに魅せられ、特にやはりパリが好きになり、一生のうちにもう一度パリへ行きたいと強く思っていました。時代はバブル後半で、海外旅行に香港やハワイがメジャーになっていましたが、私はもう一度パリへ行きたいと、旅費を貯めて最初のパリから数年後に、友人とパリへ行くことができました。それからは、パリ旅行の虜で、20回近く行っています。